【日本選手権に出場できるか…?!】各地で行われる大会での好記録にソワソワ。日本選手権出場を懸けたスマホとの熱き勝負?に密着。

【日本選手権に出場できるか…?!】各地で行われる大会での好記録にソワソワ。日本選手権出場を懸けたスマホとの熱き勝負?に密着。

2021.06.06
2023.05.19
リクログセレクト

先日の木南記念の男子400mで46.59の自己ベストをマークしたT&F.netKOBE所属の大崎健太選手と練習することになりました。
大崎選手は実は当リクゲキのライターも務めており、元々親交がありました。
そんな大崎選手ですが、合流直後から様子がおかしい・・・?

なぜ彼は頭を抱えているのでしょうか。その真相は、「日本選手権」が関わっているようです。

2021年の日本選手権は参加資格が変更されている

2021年の日本選手権といえば、例年と出場資格が変更になっています。

例年

(1)第 103 回日本陸上競技選手権大会の優勝者(但し、その種目に限る)。
(2)参加標準記録 A を突破した競技者。
(3)2019 年度の地域選手権(東京選手権を除く)において、各種目 3 位以内に入賞した競技者で、参加標準記録 B を満たした競技者。但し、東京選手権に限り、2020 年度大会を対象とする。
(4)本連盟強化委員会が特に推薦する本連盟登録競技者。
(5)開催陸上競技協会が推薦し、本連盟強化委員会が承認する競技者。
参照:第104 回日本陸上競技選手権大会(2020 年/新潟)参加資格 

2021年

(1)第104回日本陸上競技選手権大会の優勝者(但し、その種目に限る)。
(2)第104回日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走で下記の成績を収めた 競技者。 1)女子5000m シニア女子8kmの優勝者 ※但し、本項によるエントリーは、女子 5000m 又は女子 10000m のどちらか 1 種目に限る。
(3)シレジア 2021 世界リレー選手権大会に派遣された競技者。ただし、専門種目の 1種目に限る。
(4)参加標準記録を突破した競技者。
(5)申込資格記録を突破した競技者。
参加標準記録・申込資格記録有効期間
・参加標準記録:2019年1月1日~2021年5月31日まで。
・申込資格記録:2020年1月1日~2021年5月31日まで。
但し、6/1(火) 木南道孝記念陸上競技大会、6/6(日)布勢スプリント 2021、6/6(日) Denka Athletics Challenge Cup 2021 において、グランプリ種目で参加標準記録・申込資格記録を突破した競技者の申し込みを認める。
参照:第105回日本陸上競技選手権大会 要項 

例年であれば、標準を突破すると出場権が与えられるのですが、今年は東京五輪の代表選考も兼ねているため参加標準記録が大幅にアップしているのです。

例年であれば出場できるのに、今年は参加標準記録が高くなりすぎて突破できていない。。。

そんなこともよくあります。
しかし、それでは出場者が少なくなってしまうので、今年は「ターゲットナンバー」の制度も導入されています。
参加標準の記録の他に、申し込み記録という基準があり、その記録を突破した上位の選手が日本選手権への出場権を獲得できるという仕組みです。
※上位の人数は、各種目によって異なります。

【男子100mの場合】
参加標準記録が[10.25]に設定されているます。
ターゲットナンバー(上位記録での人数制限)は56名となっています。
仮に10.25を突破している選手が10名と仮定した場合、残りの出場枠は46名となります。
残り46名は、申し込み記録[10.45]を突破した選手の上位から選ばれます。
なので、たとえ申し込み記録を上回る10.40の記録を持つ選手がいたとしても、上位から47番目であれば選考はされないのです。

男子400mのターゲットナンバーは24名

男子400mの参加標準記録は46.00
大崎選手が木南記念で出した記録は46.59なので申し込み記録(47.00)はクリアしているものの、参加標準記録には届いていないので、ターゲットナンバーで選ばれるどうかが決まります。
2021.6.6に行われる鳥取県の「布勢スプリント」もしくは新潟県の「Denka Athletics Challenge Cup2021」で出した記録までが日本選手権出場のための有効期限となります。

大崎選手は、Denka Athletics Challenge Cup2021に出場予定でしたが、日本選手権に向けた調整を行うために棄権しています。
(まだ出場できるって決まったわけじゃないのに…ね。。。苦笑)
ちなみに、新潟のコンディションは非常に良いとのこと!
大崎選手は、棄権した大会で自分の記録(46.59)が上回られないか、とドキドキが止まらないようです。

速報を要チェック!

本日のメニューは軽めです。
詳しくは大崎選手のnoteをご覧ください→おおけん かけっこ&走り方教室のコーチ
まずは体操。
ってあれ、大崎さ〜ん?

ん?体調でも悪いのかな。。。
・・・・・・・・・・?!

いや、めっちゃ他の大会の速報チェックしてるやん(笑)

まあ、気を取り直して120mを走ります。

25歳の大崎さん。さすがに体力的にもツライか。
あ〜あ。倒れ込んじゃった。

大丈夫かな。。。。
・・・・・・?!

いや、また速報チェックしてるんかいっ(笑)

ちなみにDenka Athletics Challenge Cup2021の行われるのは6月6日
この練習をしているのは6月5日
この人は一体何を見ているんだろう。。。

もちろん記録を気にするのは大崎さんだけではありません。

こちらは走幅跳で愛媛国体3位入賞の実力者の深沢宏之選手。
深夜にこんなLINEが。

大崎選手だけでなく、多くの選手がこの出場権の有無を確認したいのです。
それだけ日本選手権の舞台の大きさ、そして陸上選手にとって国内の「夢の大舞台」だということが伝わります。

出場権獲得期限は本日6月6日です!

WRITER

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佐藤 玄主

1999年11月20日 兵庫県芦屋市出身。市尼崎高校出身。 毎年1月10日に兵庫県西宮神社で行われる「開門神事福男選び」において1番福を獲得。 現在は、一般社団法人おんげんの代表として、日本文化を活用したコンテンツ造成や企業プロモーションに傍ら、リクゲキの運営に取り組む。