第71回兵庫リレーカーニバル2日目が4月23日、神戸・ユニバー記念競技場で行われ、一般男子4×100mRは、初出場のELITEが41.17のタイムで優勝を果たしました。
ELITEは陸上競技の名門実業団チームのOBである野川大地選手・土手啓史選手・藤澤亮輔選手と、市尼崎高校出身の佐藤玄主選手の4名で構成されているチームです。
野川選手・土手選手は38.94の男子4×100mRの兵庫記録を樹立した時のメンバーです。
また、野川選手・土手選手・藤澤選手は日本選手権リレーや全日本実業団の優勝経験もあります。
ELITEは元々4名しかエントリーしておらず、補欠がいない(選手の替えがきかない)状況でしたが、優勝を果たしたメンバーへインタビューを行いました。
1走・野川大地「得意のスタートでスムーズな発進」
学生時代よりスタートが得意で、今回も1走を自ら選びました。
2年ぶりのレース出場ということで、予選はスタート後中盤から7割でリラックスして良い走りができましたが、決勝は少し力みと前日の疲労から思うような走りができませんでした。
1走時点では他のチームともほとんど同時のバトンパスでしたが、2走の土手さんとは住友電工時代よりバトンを繋いでいるので「あとは先輩に任せました」という気持ちでした。
2走・土手啓史「強い向かい風だったが、経験で押し切れた」
もう少し(野川選手から)早くバトンが来るかと思っていましたが、予想以上の混戦でパスを受けました。
当日は2走が向かい風でしたが、昔から向かい風は得意にしており、経験からうまく走ることができました。
僕から3走(佐藤選手)へのバトンパスが少し間延びしてしまい、ロスしてしまいましたが、最後までピッチを落とさずに走ることができました。
今シーズンは100mで10.51で記録しているので、もう1段階ギアを上げて夏に行われる兵庫選手権では、2走の時点でダントツの1位で渡せるようにしたいと思います。
3走・佐藤玄主「バトンではなく絆を繋いだ」
2走の土手さんとのバトンパスが少し遠く、パス直前に減速し加速が一瞬遅れてしまいましたが、得意のカーブで遠心力をうまく使いながら走ることができました。
スピード練習ができていない中でしたが、走りながら十分手応えを感じていました。
ただ、レース前のイメージではもう少し他のチームより前を走っていることを想定していたので、若干動揺してしまいました。
中学生から出ていた兵庫リレーカーニバルで優勝できたのは非常嬉しいです。
4走藤澤亮輔「ヒーローになれる舞台を準備してくれたメンバーに感謝」
前日(予選)のウォーミングアップで足を痛めてしまい、予選もほとんどジョギングで走ってタイムを落としてチームのメンバーに迷惑をかけました。
決勝当日は朝から鍼治療に行き、アップは最小限にして走る直前に野川さん(1走)にテーピングを施してもらい、アドレナリンで走り切ることができました。
良い位置でバトンを渡してくれたおかげで優勝することができました。
僕がアンカーとして、兵庫リレーカーニバルで優勝したのは2012年大会から11年ぶりのことです。
まさか2012年の自分が「11年後にまたリレーカーニバルでアンカーとして優勝する」なんてことは思ってもみなかったと思います(笑)