幼い頃からサッカーに取り組み、中学時代はサッカー部に所属。当時、足が速かったことで声をかけて頂き、陸上競技の試合に出場。そのことがきっかけで家の近くであり、強豪校である相洋高校へ進学し、陸上競技を始めた。競技を続ける中で、周りの選手との実力差を感じ、大学からはマネージャーとして携わることを決意。顧問の先生に相談していた中で、日本体育大学からお声をかけて頂き、進学を決めた。
マネージャーとしてあるべき姿
選手からマネージャーへと立場が変わったことで、選手との距離感や接し方に難しさを感じました。しかし、選手一人ひとりの性格を理解し、それぞれに合った言葉をかけるように意識したことで、次第にコミュニケーションを図れるようになりました。
また、監督から「人を動かすだけでなく、人の心も動かす」という言葉をかけて頂き、その言葉を胸に行動したことで、マネージャーとしての役割も少しずつ果たせるようになりました。
週に何回か選手の後ろを走るようにしている山口さん。見ているだけではなく一緒に走ることで気づけることもあるため、この機会大切にしているそう。
苦難と喜び
マネージャーの仕事には多くの喜びがある一方で、悔しさや辛さもあります。結果を出せない時には、選手と同様に悔しい思いをし、自分の無力感に苛まれることもありました。それでも今年の全日本大学駅伝の予選会を突破し、本戦出場を果たしたことは、チーム全員が持っている力を発揮できた結果であり、大きな喜びでした。
選手からの気遣い
マネージャーの仕事を選手が手伝ってくれることが度々あります。先日の日体大の記録会ではある選手が片付けを手伝ってくれた際に、私に「いつもこんなに遅くまで自分たちのために頑張ってくれているんだね、ありがとう」という言葉をかけてくれました。とても心に響きましたし、自分のことまで気にかけてくれた選手の優しさにとても救われました。
かけがえのない同期
1.2年生の頃は力のない学年でしたが、地道にコツコツと努力を重ね、力をつけてきました。そんな真面目さを持ちながら、人のことを思いやれる温かい学年です。
今年、4年生だけの合宿をやらせて頂き、厳しさの中にも楽しさがあり、その期間で学年の仲がさらに深まりました。そんなかけがえのない仲間がいるからこそ、私は頑張ることができています。
“叩き上げ”のチーム
私たちのチームは、他大学のように高校時代から実績のある選手はほとんどいません。しかし、地道な努力を重ね3.4年生で結果を出せる“叩き上げ”のチームです。
全員が、“チーム全員で頑張ろう“という意識を持ち、それがお互いを良い方向に引き寄せていると思います。また、毎週行われるミーティングや練習前後の集合では、監督やコーチからではなく学生から話をする”学生主体“のチームであることもチームの特徴だと思います。
もし箱根駅伝を走れるなら・・・
6区、そして4.7区です。
6区はスピード感があってとても楽しそうなので興味があります。
4.7区は出身高校の近くがコースのため、憧れがあります。
感謝
家族をはじめ、支えてくださった多くの方々に心から感謝をしています。
特に、高校の恩師には厳しい指導を通じて今の自分を築いていただき、濃密で貴重な3年間を過ごせたことにとても感謝をしています。
また、玉城監督の観察力と行動力にも尊敬の念を抱いています。
同じ日程で合宿が二つの場所で行われた際に、一方で重要な練習がある時にはわざわざ足を運び、直接選手の様子を見に行かれていました。上級生や強い選手だけでなく、後輩やこれからの選手までにも丁寧に指導する姿を近くで見ていて、本当に素晴らしい監督だといつも思わされますし、学ぶことばかりです。
最後の箱根駅伝
箱根駅伝に向けて、選手のコンディション調整には不安を抱える部分もあります。
しかし、これまで見てきた4年間の中で最も良いチーム状況だと思うので、結果に対してはとてもワクワクしています。
6位以内を目標とし、最低限シード権は獲得して欲しいです。選手たちにはこれまでの努力を信じ、楽しんで走ってきて欲しいです。
これからもマネージャーの道へ
多くの方に相談させて頂き、運とご縁があり、卒業後も陸上競技の実業団チームでマネージャーを務めさせて頂きます。これまでの経験を活かしつつ、何事も当たり前ではないこと、そして思いやりと感謝の気持ちを忘れずに努力していきたいです。
陸上競技とは「全力を出し切り、競い合える素晴らしいもの。そして、走っている人の周りには沢山の支えて下さる方がいるということを、マネージャーを通じて感じることができました。『感謝』の大切さを自分に教えてくれたかけがえのないものです。」と答えた山口さん。その謙虚で思いやりに溢れる山口さんのこれからを皆さんで応援しましょう。