現役時代に欲しかった…そんな想いがカタチとなった陸上競技サービス【CORD】について担当者に聞いてみた。

現役時代に欲しかった…そんな想いがカタチとなった陸上競技サービス【CORD】について担当者に聞いてみた。

2021.02.05
2023.05.19
リクログセレクト
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、Google MEET(オンライン会議ツール)を使用してのインタビュー実施

オンライン陸上クラブや47都道府県に陸上クラブを設置するサブスクリプション(定額)サービスを展開するなどTwitter上で話題の陸上サービスCORD
リリースして間もないCORDについてより知りたいという声がリクゲキに寄せられたので、今回はCORDを運営する株式会社MINT TOKYOの担当者である青木健太さん(29)にCORDについて伺いました。

CORDではどのようなサービスを展開されているのですか?

現在の陸上界は、トップクラスの選手でもお金を稼げない・セカンドキャリアの構築も難しいといった課題が山積しています。
そんな課題を解決しようと、選手に還元でき、経済的にもサポートすることができる上に、指導者がいない選手たちをサポートするためのサービスとしてCORDは立ち上がりました。
当初は、月額500円でトップアスリートの指導を受けられる「CORDオンライン陸上クラブ」というサービスをリリースしました。
その後、トップアスリートによるマンツーマン・少人数でレベルの高い指導を受けることのできる「CORD PARTNERS」や47都道府県に陸上クラブを設置し、月額1万円でどの地域のクラブにも参加できる「CORDアスリートクラブ」を開始しました。

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CORDアスリートクラブについて教えてください。

CORDアスリートクラブは、より多くの子ども達に陸上競技をもっと知ってもらいたいという想いから発足に至りました。
月額1万円の定額制で、練習実施日は何度でも参加でき、全国に設置するCORDアスリートクラブには追加料金なしで練習参加できるというサービスです。
今月より、東京都・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県の5都府県で運営を開始予定です。
CORDアスリートクラブは、各地域の陸上選手が気軽に自身の陸上クラブを持つことを後押しするために、クラブ規則や指導要領、月謝集めなどすべてマニュアルを準備していますので陸上競技に携わる仕事がしたいと考えている学生の方や、土日などの休日を利用して陸上指導の経験を積みたい方は是非ご協力いただければと思います!
このような活動は、選手たちの価値を上げるためのものであり、陸上業界盛り上げの一助にもなると考えています。

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どのような選手が在籍していますか?

CORDオンライントラッククラブには世界大会経験者の江里口匡史さん(100m)や800m日本歴代2位の記録を持つ北村夢選手、CORD PARTNERSには、五輪出場経験者の佐藤拳太郎さん(400m)、ダイヤモンドアスリート一期生の岩本武さん(400mH)、ユニバーシアードメダリストの増野元太さん(110mH)など日本のトップで活躍する選手が在籍しています。
CORDアスリートクラブでは、東京地区の深沢宏之(CORDスタッフ・愛媛国体第3位入賞)などの選手が指導に当たります。
普段は話を聞けない・練習することのできないトップアスリートからの貴重な指導により好記録を出した方も実際におられます!

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CORDのリリースについての想い

本当にCORDをリリースして良かったと思っています。というのも、私は中学・高校時代に指導者がおらず、練習メニューを教えてくれる人がいませんでした。
練習メニューは月刊陸上競技や陸上競技マガジンをひたすら読んでインプット。練習相手はフォーム確認用の固定ビデオカメラのみ。YOUTUBEで劉翔さん(中国の110mH選手)のフォームを見比べる毎日でした。
高校生では自力でタイムを伸ばしたものの、無茶な練習により疲労骨折。指導者がいれば、軌道修正ができて怪我も防げたかもしれません。
いくら練習熱と努力するエネルギーがあっても、導いてくれる人がいなければ中々思うようにはいきません。
そのような自分の過去の体験もあり、指導者のいない昔の私のような選手にはCORDを利用してもらいたいです。

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CORDが目指すトコロ。

CORDの活動をより多くの陸上選手に知ってもらい、協力してくださる方を増やし、サービスの向上を図ることが短期的にやるべきことだと考えています。
その後、集客面を強化することで利用者を増加させ、賛同アスリートが手にしたお金が必要な道具の購入や治療の一助になることが目標です。
また、指導者がいないことで競技を諦めたり、無茶な練習をして「防げた怪我」をする選手が少しでも減ってくれれば…と思います。
CORDは選手と地域を繋ぐ「ハブ」を目指します。


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WRITER

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佐藤 玄主

1999年11月20日 兵庫県芦屋市出身。市尼崎高校出身。 毎年1月10日に兵庫県西宮神社で行われる「開門神事福男選び」において1番福を獲得。 現在は、株式会社オマツリジャパンで祭りを活用したコンテンツ造成や企業プロモーションに傍ら、リクゲキの運営に取り組む。