小学校のマラソン大会に出場したことで興味を持ち始め、中学・高校までは短距離選手だったという正木さん。大学進学を考える中で、「箱根駅伝」が昔から好きだったことから長距離のマネージャーになることを決意。箱根駅伝に出場している学校を探していたところ大東文化大学と出会い、入学を決めた。
マネージャーになってみて
寮生活に朝練、選手のサポートなど、自分が競技をしていた頃とは全く違う環境に慣れるまで大変でした。
また、マネージャーの人数が少なかったこともあり、2年生から早くも主務という責任のある役割を任せて頂き、そのタイミングで監督も交代したため、今振り返れば1、2年生の頃は特に大変な2年間でした。
競技者としての経験を生かし、徐々にマネージャーとしての仕事にも慣れていきました。自分が選手だった頃から様々な選手のことを調べるのが好きだったので、記録会に行くことも楽しかったですし、何より“選手たちの成長を間近で見られること”にやりがいを感じていました。
チームの成長と忘れられない思い出の数々
監督が就任して初めて迎えた2年生時の箱根駅伝予選会は忘れられない思い出です。
練習の成果がレースで現れ、徐々に順位を上げていく姿はとても感動しました。そして、予選会を“1位通過”という最高の結果を掴み、チーム全員で喜んだことは今でも忘れられない瞬間です。
さらに、今年の箱根駅伝では5区の菊地駿介選手（現 NTN陸上競技部）の6人抜きの快走や笑顔で走っている姿は見ている私も笑顔になりましたし、シード権を獲得したあの瞬間は、達成感、そして監督の喜んでいる姿がとても印象的で、良い思い出です。
最弱世代から大東文化を引っ張る学年へ “同期との絆”
入学した当時、ネットでも“最弱世代”と言われるほど力のない学年でした。
しかし、選手たちは切磋琢磨し合いながら努力を重ねていき、その結果、今年の箱根駅伝では10区間中6人が3年生ながらも出走するまでに力をつけてくれました。頑張りをずっと近くで見てきたからこそ、とても嬉しかったですし、誇りに思います。
チームの仲の良さ
上下関係もあまりなく、とても仲がいいチームです。
昔からの伝統で、月に1回その月の誕生日の部員を全員で祝う“誕生日会”があります。その際に、監督やコーチ陣の方も参加して下さり、学年問わず、分け隔てなく色々な話をします。そのような会が毎月あることもアットホームな雰囲気作りや、チームの結束力に繋がっていると思います。
努力の末、キャプテンへ
入学当初、学年で一番持ちタイムが遅かったキャプテンの西代雄豪。今では箱根駅伝を走るまでにも成長し、チームを走りでも、そして行動でも引っ張る選手にまでなってくれました。最後の箱根駅伝をチームのためにもいい区間順位で走ってくれることを願っています。
もし箱根駅伝を走れるなら・・・
6区を走ってみたいです。
一番スピードに乗れますし、少しでも早く走りたいので6区に興味があります。
感謝をしている“真名子監督”
私が1年時の頃は、箱根駅伝に出場するには程遠いチームでした。しかし、真名子監督が練習だけでなく、チームの雰囲気や私生活、そして人間性までも指導して下さりました。おかげで、“当たり前のことが当たり前にできる”チームへと変わり、シード権を獲得できるまでにも成長しました。真名子監督の力なしでは叶えることができなかった目標、そして素晴らしい景色を見させて頂きました。
監督・選手へ
監督とは、箱根駅伝が終わったら4年生とみんなで盛大に飲み会をしたいですね。そのためにも笑顔で、そして良い結果で最後の箱根駅伝を終えたいです。
選手には、今まで頑張ってきたことを信じて、力を出し切って、とにかく楽しんで走ってきて欲しいです。
最後の箱根駅伝 「一新紀元」への挑戦
先人たちが作って下さった歴史をリスペクトしつつ、新しい大東文化を魅せる時だと思います。チームの目標である5位を目指してチーム一丸となって頑張ります。
他大学もかなり力があり、不安や緊張はもちろんありますが、選手には仲間を信じて頑張って欲しいです。後ろから最後の箱根駅伝を笑顔で見届けたいと思います。
陸上競技とは「走ることによって人の心を動かすことができる、感動を与えてくれるもの」と答えた正木さん。箱根駅伝を最後に選手として、そしてマネージャーとして、長く関わり続けた陸上競技から離れてしまいます。寂しさはありますが、これからも選手たちの活躍を遠くから応援し、見守ります！と笑顔で答えていらっしゃいました。最後の箱根駅伝笑顔で終われるように皆さんで応援しましょう。
そして、大東文化の応援よろしくお願いします！とのことでした。
