三重県の起業家ジャンパー松葉大和さん「陸上競技をもっともっと楽しく夢のある競技にするために」

三重県の起業家ジャンパー松葉大和さん「陸上競技をもっともっと楽しく夢のある競技にするために」

2023.07.18
2023.07.19
インタビュー

三重県を拠点に活動する陸上選手・松葉大和さん。

現在は、株式会社リバティラボの代表取締役として、陸上競技をもっともっと楽しく夢のある競技にするために、様々な事業を行ったり、計画をしたりしています。

今回は松葉さんに陸上遍歴を伺いました。

「モテる」と聞いて陸上部に入部。その後、全国入賞選手へ。

足速い子はモテるよ!」と聞いて、小学3年生の時に地元の陸上クラブに入ったことが私と陸上競技の出会いでした。
しかし、身体が小さく記録が出なかったため、中学時代は友達と喋るためだけに部活に行っていました。

それでも中学生最後の県大会で三段跳に出場し、3位に入賞したことをきっかけに地元の強豪校である宇治山田商業からお誘いいただき、高校陸上に挑戦をしました。

高校では周りのやる気に満ち溢れた空気に触発され、真剣に練習に取り組むようになりました。
インターハイには個人種目では行けませんでしたが、4継とマイルで出場したことが、とても良い思い出になっています。


大学は皇學館大学に進学しましたが、スランプに陥り思うような結果が出ずに悩んでいましたが、3年生になって身体運動生理学ゼミに入ったことをきっかけに記録が一気に向上しました。

身体の仕組みやトレーニングについてを学び、東海インカレで優勝し、全日本インカレに出場しました。

この出来事を皮切りに、大学院2年生まで大学で競技を行い、自己ベストを更新しながら日本グランプリで入賞することができました。
大学・大学院では、主に電気刺激を使って身体能力を向上させる研究をしており、それも記録向上に大きな影響を与えました。

三段跳・走幅跳の自己ベストエピソード

専門種目である三段跳びの自己ベストは、とある大学の記録会でした。
その日は、兼ねてから練習していた助走が実用レベルに達成したかの確認のための大会でしたが、上手くいき自己ベストである15m79を出すことができました。

また、走幅跳の自己ベストは、地元の競技場で行われた競技会でした。
大学を卒業し、学生時代には取り組んでいなかった関節に着目してたトレーニングを積み、自己ベストである7m68を出すことができました。

「陸上はできない」と宣告されたが、独自の跳躍を生み出し中部実業団V

大学院を卒業後は、地元の実業団で競技を継続しました。

実業団では、寝ている時間以外は、生活の殆どを「陸上競技」を中心に考えていました。
しかし、それが仇となり、練習強度を上げすぎたあまり腰の骨が変形してしまい、医師に「陸上はもうできない」と宣告を受けました。

ただ、大好きな陸上から離れたくないと思った私は、腰に負担のかからない跳躍法を自分なりに研究し、独自の跳躍を発見。

次の年の中部実業団で優勝することができました。

実業団から独立へ

中部実業団優勝後は、記録が低迷し、自分が描く強度のトレーニングは難しいと考え、その年の秋に引退しました。

その引退試合は、同じ三重県出身の選手で世界で活躍されていた高跳びの衛藤選手が主催していた「ジャンプフェスティバル」というエンタメ性に富んだ試合でした。

そこは様々な選手の笑顔が溢れる空間で、それに感銘を受けた私は「陸上競技をもっともっとエンタメ化し、楽しく夢のある競技にしたい」という思いを持ち、次の年の4月に株式会社リバティラボを立ち上げました。

現在は、株式会社リバティラボの代表取締役として、陸上競技をもっともっと楽しく夢のある競技にするための事業を行う傍ら、皇學館大学でスポーツに関する講義を行うとともに、同大学の陸上競技部の跳躍コーチを務め、実業団選手や学生・一般の方など様々な方向けの対象としたパーソナルトレーナーを務めています。

今後、今行なっている活動をさらに広げていき、今の日本の陸上界をもっともっと楽しく夢のある業界にしていきたいです。

松葉さんのTwitter
松葉さんInstagram

INTERVIEWEE

松葉大和

松葉大和

リバティラボ
1995年11月25日生まれ。
宇治山田商業から皇學館大学を経て皇學館大学院へ進学。
専門種目は走幅跳・三段跳。自己ベストは7m68・15m79。
主な成績として、日本室内陸上7位入賞・日本グランプリ入賞(田島記念)8位入賞・中部実業団陸上優勝・東海選手権優勝・東海インカレ優勝がある。

WRITER

Array

佐藤 玄主

1999年11月20日 兵庫県芦屋市出身。市尼崎高校出身。 毎年1月10日に兵庫県西宮神社で行われる「開門神事福男選び」において1番福を獲得。 現在は、一般社団法人おんげんの代表として、日本文化を活用したコンテンツ造成や企業プロモーションに傍ら、リクゲキの運営に取り組む。