中学、高校ともに文化部だったという中田さん。大学へ入学する際に、“新たなことに挑戦してみたい”という思いを持っていた中、 “陸上競技部のマネージャーを募集している”ということを知り、陸上競技の経験もない中、入部を決めた。
初めての陸上競技の世界
陸上競技に触れたことがなかったため、最初の頃は目の前の計測がやっとの日々でした。選手になんと声をかければいいのか分からず、コミュニケーションをとることにも苦戦しました。さらに、当時はマネージャーの人数も少なく、いきなり大きな仕事を任されることもあり、不安に感じることもありました。
副主務から主務へ
私自身主務を任せて頂くことになったのが、今年の10月でした。
それまで選手兼主務として活躍していた同期が競技に専念するため、箱根駅伝予選会後に正式に引き継ぎました。過去の主務の方々が選手から慕われていたため、比較されることを気にしたり、自分に務まるのかと悩むこともありましたが、新しい責任に全力で向き合う覚悟を決めました。
選手の頑張りがモチベーション
人のために考えて行動することが好きなことはもちろん、“もっと良くしたい”という向上心があったからこそ仕事も楽しみながら取り組むことができました。
また、選手が結果を残してくれることが、何よりも嬉しく、やりがいです。
特に今年の箱根駅伝の予選会では、目標の7位を大きく上回る2位通過を果たし、嬉しいサプライズでした。1.2年生の頃とは違い、今年の予選会は準備期間からチームに携わっていたので、本戦に出場が決まった喜びは今までで一番大きかったです。
選手からの言葉
普段から選手たちがかけてくれる「ありがとう」という言葉はとても嬉しいです。
その中でも特に心に残っているのは、2年生の頃に選手継続がギリギリの選手からかけて貰った「ありがとう」という言葉です。規定のタイムを突破しなければマネージャーにならざるを得ないという状況の中、私がタイム計測を担当した記録会で、見事タイムをクリアすることができました。試合直後、彼がかけてくれた「ありがとう」の一言には、努力を乗り越えた先の喜びと熱い思いがこもっており、忘れられない一言になりました。
かけがえのない同期
個性豊かですが、とても仲が良く、やると決めたことはしっかりやる頼もしい仲間です。
キャプテンの千代島は去年から副キャプテンとしてチームを支えてくれ、私の相談にもよく乗ってくれていました。チームを支えてくれた彼には感謝の気持ちでいっぱいです。
もし箱根駅伝を走れるなら・・・
5.6区です。
1年生、2年生ともに山の区間のタイム計測を担当していました。私の箱根駅伝はいつも箱根湯本で、山を登る選手も下る選手も見てきて親しみがあるため、5.6区です。
感謝している“同期のマネージャー 佐野さん”
私は右も左もわからず、勢いでマネージャーになりました。ここに至るまで、特に1年生の頃は辞めたいと思うことが何度もありました。しかしそんな時、いつも彼女が手を差し伸べて背中を押してくれました。
彼女がいなければここまで続けることができませんでした。
箱根駅伝 シード権獲得に向けて“革新と挑戦”
今は楽しみ9割、不安1割です。
予選会を2位通過したことで、色々な方から期待されていると感じます。不安も少しありますが、チームとしても力をつけてきているので、どんな戦いができるのか楽しみです。
そして、目標はシード権獲得です。
創部100周年を迎える中で、伝統校としての重みを感じながら、“革新と挑戦”のスローガンを掲げ、新たな歴史を築きます。
監督・選手へ
監督には、信頼を寄せて頂き、責任ある仕事を任せて頂きました。自分自身を成長させ、自信になる経験をさせて下さり、とても感謝をしています。期待に応えられるように箱根駅伝はもちろん、チームに対しても最後まで努力を惜しまず頑張ります。
選手にはとにかく楽しんで走ってきて欲しいです。
ほとんどの選手が初めての箱根駅伝になり、背負うものがあるかと思いますが、今までの努力は裏切らないので、とにかく楽しんで走ってきて欲しいです。
陸上競技とは
“思いがけない出会い“です。
マネージャーの4年間は自分が思っていた以上の経験をさせて頂きました。昔は辛いと思っていたことも今となっては笑い話になるほど、とても楽しい4年間でした。
箱根駅伝を機に陸上競技から引退となってしまいますが、チームとしては来年・再来年とさらに強くなっていくと思うので、三大駅伝出場を見据えていけるようなチームになって欲しいです。一歩離れてファンとして専修大学を応援できるのがとても楽しみです。
皆さんへ
多くの方に注目して頂き、応援して頂けていると思います。
期待に応えられるような走りが年始からできるように頑張ります!
専修大学の応援よろしくお願いいたします。