太郎くん速すぎワロタ…大学入試共通テストに100m走に関する問題登場!

2021年1月16.17日に大学入試共通テストが全国で初実施!

昨年度、センター試験が終わりを告げました。そして「大学入試共通テスト」という新たなテストがどんなテストなのかと全国的に注目を集めていました。もともと中学校で数学を教えていた私は、やはり数学の問題に興味がありました。テスト翌日、問題が掲載された新聞を見ていると、、、
なんと、、、
なななんと!!!

数学のテストの中に、陸上100mの問題が出ているではありませんか!!
これを見たときに、感じたのは「陸上競技100m」が世の中的にも注目されているんだ!ということと、この問題の作成者はきっと陸上競技100mを愛している先生なんだろうな、ということです。ここでは、問題の詳しい解説などは割愛しますが、色々とツッコミどころもあるので、その辺りを書かせていただきたいと思います。

①問題に出てくる太郎くん速過ぎ!

それがわかるのが問題の以下の部分から。

これを、計算していくと、太郎くんの練習での100mのタイムは、
1回目 10秒38
2回目 10秒35
3回目 10秒34
いやいや、こんなのを練習で3本揃えられる高校生なんてなかなかいませんよ笑
高校時代の桐生選手くらいではないでしょうか。しかも、ストライドとピッチをコントロールしながらのタイムですから、きっと太郎くんは将来、日本記録が狙えるような選手なのかもしれませんね。

②太郎くんのストライドがとんでもないことになっている!?

問題の中で、太郎くんのストライドの最大値が2.40mと書かれています。これ、最大ストライド2.40mくらいなら日本人選手でもいるし、、、何が凄いの?と思ったそこのあなた!
実は、問題を詳しく見ていくと、このストライドというのは100m走をした時の平均ストライドのことを言っているのです。つまり、太郎くんの「(平均)ストライド」の最大値が、2.40mと言っているのです。
100m ÷ 2.40 ≒ 41.67(歩)
これでは、100mを41歩で走ってしまうことになります。ウサイン・ボルト選手並みです!
太郎くん、何者!?という感じですね。いや、本当に。

③ついにたどり着いた太郎くん究極の走りが凄すぎた!

問題の中で、太郎くんが最も記録が出る「ストライド」と「ピッチ」を導出することが求められます。計算は割愛しますが、
ピッチ・・・4.4歩(1秒あたり)
ストライド・・・2.2m
このときに、
100m10秒32
という記録が出せる!ということが導出されます。これが、太郎くんの現段階での究極の走りということになります。2020年度のランキングで言えばこれを超えられる高校生は一人しかいません。それだけ太郎くんが凄い選手だということになります。しかも、この澄まし顔で、ですからね。

④太郎くんの記録がまさかの9秒68!?これ、引っかけです!

太郎くんが究極の走りをした結果は10秒32だということが分かりましたが、実は、この問題、少し引っかけ問題でもあるんです。
色々と計算していく過程で、最後に「100÷9.68 ≒ 10秒32」という形で答えを導くわけですが、9.68を問題の答えだと思って、最後の選択肢で 「⓪ 9.68(秒)」を選んでしまう人がいたようです。ちゃんと最後まで計算すれば良いのですが、9.68が出てきた瞬間、「これが答えだ!太郎くんの記録は9秒68だ!」としてしまった高校生もいるみたいです。

陸上競技100mに取り組んできた高校生なら、9秒68を出せるのはウサイン・ボルトしかいないことはわかると思います。世界歴代2位のタイソン・ゲイと、ヨハン・ブレークですら9秒69ですからね、、、笑

⑤まとめ

それにしても、10秒32で走れる太郎くん、なかなか凄い選手ですね。練習でも10秒3台を連発していますし、ストライドも伸ばそうと思えば、100mを41歩で走れるようですから。
これは完全に推測に過ぎませんが、もしかしたら問題作成者の先生の「こんな選手が出てきたら嬉しいな」という願望が問題に表れてしまったのかもしれませんね。その先生には、共通テストで楽しませていただき感謝したいと思います。
以上、共通テストに関する雑感でした!

信田 雄一郎

信田 雄一郎リクゲキ編集部長

記事一覧

1987年3月14日生 愛知県出身。陸上競技をこよなく愛し、同志社大学卒業後、陸上競技部の顧問になるために教職の道へ。球技系部活動の顧問をしながら、陸上競技のパーソナルコーチも務めていた。現在は、陸上競技メディア制作の他、コーチングや教育業にも没頭中。今後はマスターズ陸上に挑戦予定。

おすすめの記事