「来年は10秒1台で日本選手権の決勝へ」社会人1年目・川西裕太選手に今シーズンを振り返っていただきました。

2022年シーズン、沢山の好記録が誕生した3月の沖縄陸協主催の記録会。
その記録会で、自己ベストをマークした選手の一人が川西裕太選手(Gollirab所属 ※当時近畿大所属)です。
そんな川西選手に今シーズンを振り返っていただきました。


今シーズン初戦で自己ベストをマーク

川西:2022年、学生から社会人に切り替わる年で今年はどういう競技結果になるのかなと期待と不安が入り混じりながらスタートした1年でした! 僕は、毎年どこの試合をピークにするか決めてシーズンインします。今年は、日本選手権と全日本実業団の2つにしました。 どの試合も自己ベストの更新がしたい気持ちは強いのですが、そんなに陸上競技は甘くないので、試合を絞っています。

5:03付近が川西選手のレース映像。

川西:現在の自己ベスト(PB=パーソナルベスト)は10.32+1.5 (追い風1.5m)です。この記録は2022年の3月6日で、大学生として出た最後の沖縄での記録会でした。まだシーズンインしていないのに、以前の自己ベスト10.42-0.2(向かい風0.2m)を0.1秒も更新することが出来ました。めちゃくちゃ嬉しかったですが、頭の中は「?」マークだらけでした。 この結果が出たことで、4月の織田記念に出場するまでは少し自惚れていました。シーズンインした初戦の織田記念GPはしっかりとボコボコにされました。


今シーズンを振り返って

■日本選手権

川西:今回で2回目の出場でした。最大目標は、準決勝で自己ベストの更新をすること。最低目標は、準決勝に進出することでした。 最低目標に準決勝進出を決めたのは、去年初出場して、ギリギリ準決勝に進出出来た為です。去年より自分はパワーアップ出来ているからというのが裏付けで最低目標に設定しました。 もちろん決勝にコマを進めたい気持ちはありましたが、シビアに自分の事を客観視して厳しいだろうなと思っていました。かなり上出来なレースをして全体で10番目くらいだろうなと予想していました。蓋を開けると、そんなに甘くないよ陸上と予選落ちの結果を叩きつけられました。やはり、心のどこかで3月で自己ベストを出せた事に自惚れていたんだと思います。レース前なのに他の選手を気にしていたので甘かったです。心も身体も全力で挑まないと捻り潰されるくらいのレベルなのに、他の選手を気にしていました。予選を正直なめてました。 この結果を受け止めるのに1週間はかかりましたが、大事な時間だったなと思います。

■全日本実業団

川西:今回初出場でした。目標は自己ベストを更新することでした。 全日本実業団を今年1年の締めくくりにしようと決めていたので、来年に向けて良い収穫が出来るように、今の自分を出し切る事が出来れば最高だなと思いながら挑みました! 全国の実業団登録をしている選手の中で日本一を決める大会で、日本選手権よりは少しレベルは劣りますがそれでも僕からすればレベルの高い試合となっていました。 100mは予備予選、予選、決勝とラウンドが3つありました。僕は予備予選からのスタートでした。今回の勝負どころは予選でした。僕は予選で中々キツい組を引きましたが、誰と走ろうがやることは変わらへんからと自分に言い聞かせ、自分に集中しました。結果は、今までの100mのレースの中で1番の出来だったと思います。やっと普通のレースが出来ました!そして、ご褒美かのようにキツいと思っていた組で1着を取れました!決勝は予選で出し切ってしまい、オーバーヒートしてしまいました。

■今年見つかった課題

川西:今年の全てのレースを通して見つかった課題がありました。 それは、1日に2本全力で走れないという事です。基本的には1日に2本あります。そして、2本目は決勝の場合がほとんどなので大事です。1本目で全力を出せるという事は良いことなのですが、この先に行くには話になりません。来年には潰すべき課題です。

■大きな課題

川西:僕は、普通のレースが出来たと感じた全日本実業団の予選以外の全てのレースでスタートを失敗しています。僕の本来の力を100mの中で表現出来ていません。 僕は100mを47歩で走ります。その0歩目か1歩目でエラーが起こります。エラーが出てしまうと、もちろん速くありません。スタートが僕の13年間の課題です。スタートを改善すれば全てが良い方向に変わると思っています。


来シーズンに向けて

■課題を解決するために取り組むこと

川西:まずは僕の大きな課題であるスタートの練習を週2回継続すること、そしてコーチと細かく情報共有して擦り合わせることです。8月〜9月の間でスタートの考え方、歩数、全てをコーチと確認しながら変えました。 1ヶ月の継続で本番のレースで1回再現することが出来ました。 ここからは、シンプルにスタートの練習する数を増やして、失敗と成功を繰り返せば成功の数が増えるはずなので、これからも繰り返しチャレンジしていきます。 今年見つかった課題を潰すのは、大きな課題であるスタートを克服すれば、練習での出力も上がり身体が強くなるかなと思っています。

■川西選手の夢

川西:僕の夢は、世界陸上やオリンピックといった世界規模の大会に出場して日本代表のリレーメンバーとしてメダルを獲得する事です。 その際に、サポートして頂いてる皆さん、コーチ、家族とチーム川西で最高の乾杯をしたいと思っています!

■来シーズンの目標

川西:来年の目標は、日本選手権の決勝を走る事です。日本代表になるには、日本選手権の決勝で上位入賞する必要があります。夢を叶えるためにも2023年は勝負の1年になるかなと思います。 もちろん、毎年掲げている自己ベストの更新も目標としています。具体的な数字としては10秒1台への突入です。まだ10秒2台は出ていませんが、10秒1台を目標にします。課題を達成すれば、その時にはタイムとして現れてくれると信じています。

川西選手の来年の活躍に大注目です!
川西選手はnoteも更新していますので、皆様も是非ご覧いただけますと幸いです!
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佐藤 玄主

佐藤 玄主リクゲキ編集部

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1999年11月20日 兵庫県芦屋市出身。毎年1月10日に兵庫県西宮神社で行われる「開門神事福男選び」において1番福を獲得。尼崎市立尼崎高等学校時代には兵庫県ユース優勝、近畿ユース3位、全国高校選抜出場などの記録がある。現在は、株式会社オマツリジャパンでお祭りコーディネーターとして祭りを活用した企業プロモーションやコンサルティングに取り組む傍ら、一般社団法人クロスポイントプロジェクトの代表理事としてリクゲキの運営などに取り組む。

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